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<特集 海道を行く>
「島国根性」ということばがあります。かつては、世界をリードするイギリスに倣おうという意味で使われていたようですが、現在は、「他国と交流の少ない島国に住む国民にありがちな、視野が狭く閉鎖的でこせこせした性質や考え方」と辞書に記されているように、自国の偏狭さを語る場合が少なくないようです。
もしそうだとすれば、ますます多様性が尊重されつつある世界において、この国の未来に期待をもつことは、なかなか難しいように思えてしまいます。
けれども、本当にそうなのでしょうか。1億を超える人びとをワンフレーズで表現すること自体無理がありますし、日ごろの暮らしのなかでは、むしろ寛容さに出会う機会が多いようにさえ感じます。
それでは、この実感と辞書との差は、どこから生まれるのでしょう。
そもそも、私たちを取り囲む海のこと、そして、海を介したさまざまな往来について考える機会はそう多くないのではないでしょうか。
そこで日本とつながる海域を中心に、古から現在に至るさまざまな姿に向き合うことを通して、海に囲まれたこの列島について捉え直してみることにしました。
○風と海の流れ―海洋漂流物の動きを知る
:嶋田陽一(水産大学校)
○海を渡る昆⾍―アサギマダラの⻑距離移動
:平井規央(大阪公立大学)
○海から見た縄文人―人びとの移動と境界
:水ノ江和同( 同志社大学)
○古代北部九州と海の道―半島・大陸との交流
:松川博一(九州歴史資料館)
○海を渡る女神たち―媽祖・観音・船玉
:藤田明良(天理大学)
○幕末・明治期阿波国廻船の経営と奉納
:森本幾子(尾道市立大)
○ マカッサル海道―海民が紡ぐ繁栄と混淆の空間
:長津一史(東洋大学)
<連載 きょうもきょうとて>最終回
:杉本良男(国立民族学博物館名誉教授)
社会人類学者が住んでみた京都
<連載 西域を読み解く>第6回
:片山章雄(東海大学名誉教授)
20世紀初頭中央アジアを踏査した大谷探検隊は、「実際に会って、話してみる」の実践者である。地域の理解に果たした功績を紐解いていく。
B5判・本文56ページ・2023年4月7日発行
ISBN:978-4-910349-06-0
Knit-K発行
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