通信販売
こもれび書店では貸棚以外に、新刊も販売しています。古書はスタッフの書庫から放出したものです。
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宮本常一写真図録 第2集 日本人の暮らし 昭和37~39年/東京写真月間実行委員会((社)日本写真協会・東京都写真美術館)編著宮本常一 写真森本孝・高橋延明 監修
¥2,530
SOLD OUT
A5判172ページ 【版元サイトから】 東京写真月間2008(同実行委員会=(社)日本写真協会、東京都写真美術館主催。2008年5月28日~6月10日、銀座・ニコンサロン)で好評を博した周防大島文化交流センターによる企画展示「宮本常一が歩いた日本 昭和37年~39年」のダイジェスト版を第Ⅰ章に配し、第Ⅱ~Ⅶ章では同時期のカットを新たに選び直した。宮本撮影のネガ1本(ハーフ判で約70カット)をプレビューするコンタクトシートも収録。庶民のありふれた日常生活を見つめつづけた宮本の、旅の手法にアプローチする一冊。
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瀬戸内海の島と町 広島・周防・松山付近/編著 周防大島文化交流センター写真 宮本常一監修 森本孝
¥1,980
A5判 154ページ 【版元サイトから】 宮本常一の写真はいつも、新しい発見に満ちている―― 周防大島文化交流センターが所蔵する、民俗学者宮本常一(1907-1981)撮影の写真約200点掲載! (前略)ここに掲載された写真を一見してわかるのは、写し込まれた情報量のおびただしさである。 宮本は家並みや屋根の形、洗濯物が干された風景や道の曲がり具合からさえ、そこに暮らす民衆の暮らし向きと、意思を読み取っている。植生や地形を写しただけの一見何の変哲もない写真からも、その背後に広大な人文地理学の埋蔵量が感じられる。とりわけ、高台に登って撮影した俯瞰写真や、上空からの航空写真には、その景観に直接写ってはいない、土地の交通、交易のあり方まで想像させるパワーがひそんでいる。 留意しなければならないのは、それが単に学校教育による知識ではなく、自分の血肉にまで消化した人文地理学の知識によって裏打ちされているらしいことである。これは、宮本の写真以外ではあまり感じられない感触である。(中略) 宮本の写真は、セピア色をしたノスタルジックな世界を感じさせるにとどまらない。 宮本の写真には、さらにその奥にある、人間の営みの愛おしさと哀しみにまで届いているように感じさせるだけの力がある。 それは、父・善十郎の教えや、生涯の師と仰いだ渋沢敬三から受けた感化に加え、地球を四周するほどの旅を重ねることによって、目の前の風景から愛情をもって人々の生活を正確に読み解く、知の等高線を自分の足裏に確実に刻んでいったからだろう。 宮本の写真はいつも、新しい発見に満ちている。 ――佐野眞一(ノンフィクション作家)本書解説より
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ふるさとを憶う/著 宮本常一 編 柳原一徳 監修 森本孝 編集協力 宮本常一記念館
¥1,320
菊判85ページ 【版元サイトから】 「宮本常一ふるさと選書」(年1回刊)の第2集「ふるさとを憶う」が出来上がりました。 自身を周防大島の百姓と称した民俗学者宮本常一(1907-81)が遺した膨大なエセイの中でも、今の子供たちに読んでほしい、美しい文章に特化した選書を作りたいと考えました。 小学校高学年から読めることを意識して編集しました。子供向けに作れば大人も読める、ということです。そのため一部表記を改め、漢字にルビ、難しい用語に解説をつけ、写真や絵を挿入して文章のイメージが膨らむよう工夫しました。 音韻を踏んだすぐれた文章は、声に出して読んでこそ心に響きます。「声に出して読む宮本常一」という意図が強くあります。
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古老の人生を聞く/宮本常一 編 宮本常一記念館 監修 森本孝
¥1,320
菊判85ページ 「編者あとがき」より抜粋 宮本常一が1981年に亡くなってちょうど40年が経ちました。宮本常一はふるさと周防大島のことを深く調べ、そこで考えたことをたくさんの書物に書き残しています。私たちは宮本の著作を通して、ふるさとがたどってきた歴史を知ることができ、どうやって現在の暮らしが形作られてきたのか、また暮らしをより豊かにしていくにはどうしたらいいのかに思いを巡らせることができます。 ふるさとを知り愛した民俗学者の著作を、多くの人と読み継ぎ、地域の未来を考える共有の財産としていきたいと思い、「宮本常一ふるさと選書」として刊行を開始することにしました。そこで、小中学生や高校生をはじめ若い世代にも親しんでもらえるように、漢字にはルビを付し、難しい用語には簡単な解説をつけました。また、写真や図版を挿入して、宮本が書き残したことのイメージが膨らむように工夫しました。 「ふるさと大島」は、「周防大島」(『島』有紀書房、1961年)と「旅を誘う白木山」(『岳人別冊 グラフ国立公園』中日新聞社、1971年)として刊行されたものです。周防大島の歴史的な特色と執筆当時の島の空気感を、簡潔かつ、愛情に満ちた筆使いで描かれています。本シリーズ全体を俯瞰する文章として冒頭に収録しました。 「奇兵隊士の話」「世間師(しょけんし)」「梶田富五郎翁」が本書の中心になるものです。宮本常一の聞き書きの中でも、周防大島生まれの古老たちの話をまとめたこの三つを収録しています。幕末から明治を生きた人たちの話には一定のリズムがあったと宮本は回想しています。その語りのリズムを活かした文章は、声に出して読めば、また新たな発見があるかもしれません。 宮本常一が聞いた古老たちの人生からは、周防大島というところが決して隔絶された世界ではなく、絶えず外の世界との往来があったことを教えてくれます。遠くに見える山々や家並みは旅情を誘い、眼前に広がる穏やかな瀬戸内海は新たな場所へとつながっていたのです。 道路が拡張されて埋め立てが進み、当時と風景が一変したように思えますが、ミカンの花の香り、家々が密集する町の佇まい、季節ごとの祭礼、海を行き交う漁船のエンジン音に、宮本常一が描いた周防大島の素朴で誠実な営みを感じることができます。宮本が書き残した古老たちの人生は、決して遠い過去の話ではなく、現在につながることなのです。
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調査されるという迷惑 増補版 フィールドに出る前に読んでおく本/宮本常一・安渓遊地
¥1,650
A5判150ページ 【版元サイトから】 ハンディなフィールド・ワークの⼿引として2008 年の初版以来7刷を重ねた本書は、⽂化⼈類学や⺠俗学の初学者向け副読本としてだけでなく、理系のフィールド・ワーカーにも、地域づくりや援助、医療・看護・福祉のケアの現場でも広く読まれてきた。今や誰もがする運転にフィールド・ワークを例えるなら、この本は免許更新時に⾒せられる交通事故のビデオだ。今回の増補で、宮本常⼀の初めてのアフリカでの⼼あたたまるエピソードと、1978年からコンゴ⺠主共和国に通って〝⽇系アフリカ⼈〟となった安渓遊地・安渓貴⼦のアフリカ経験を加え、異⽂化体験の多彩さを踏まえて、万⼀の事故にも絶対にひき逃げしない覚悟はあるかを問う。
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子どもの文化人類学/ 原 ひろ子
¥1,100
SOLD OUT
文庫 272ページ 【版元サイトから】極北の雪原に生きる狩猟民ヘヤー・インディアンたちは子育てを「あそび」として性別、血縁に関係なく楽しむ。ジャカルタの裏町に住むイスラム教徒は、子どもの喧嘩を「本人同士のビジネス」と言って止めない。本書は、環境や習慣が異なる社会における親子、子どものありかたをいきいきと描き出した文化人類学的エッセイである。どのような社会に生まれても子どもは幅広い可能性を内包しながら成長していくことが、みずからのフィールドワーク経験をもとにつづられる。鮮彩なエピソードの数々が胸を打つ名著。
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京都を歩けば「仁丹」にあたる 町名看板の迷宮案内/樺山聡・京都仁丹樂會
¥1,980
SOLD OUT
四六判 200ページ 【版元サイトから】 気がつけばいつもそこにある、京都の街と100年あまり歩んできた「顔」。 あのヒゲの看板が教えてくれた、モダン都市・京都の忘れられた物語! 京都の街角に残る、「ヒゲの紳士」が描かれた「仁丹」の町名看板。この看板は京都市内でかつて1,000枚以上が確認されていたが、今や550枚にまで落ち込み、絶滅の危機に立たされている。 「仁丹」の謎に包まれた来歴を解き明かすとともに、この迷宮の奥にある時空散歩を楽しむ!
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遠野物語へようこそ/ 赤坂 憲雄 ・三浦 佑之
¥946
SOLD OUT
新書判 176ページ 【版元サイトから】 『遠野物語』は、ものすごくゆたかで鮮やかな世界を秘めている。河童の子を産む女に、馬と恋に落ちた女、狼との死闘、神隠し、座敷わらし、山男、臨死体験、姥捨て…。不思議な物語を読み解き、そのおもしろさの秘密に迫る。 目次 はじめに 『遠野物語』の誕生 第1章 始まりを語る神話 第2章 山からの呼び声 第3章 神隠し 第4章 家の盛衰 第5章 鉄とメスオオカミの一騎討ち 第6章 河童の子を産む女 第7章 山中のマヨイガに行く 第8章 馬と女との恋物語 第9章 魂のゆくえ 第10章 姥捨て おわりに 物語を豊饒に読みほどくために
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仏教学者、キリスト教徒の問いに答える 日本の自然と宗教/立川 武蔵 ・(聞き手)キャサリン スパーリング
¥1,870
四六判並製 202ページ こもれびの棚から配信判で紹介しました https://youtu.be/MbSFcrwVspk?si=8k0fG6AKabfX8IBf 【版元サイトから】儀礼・お盆・彼岸。 仏教学の視座から見た日本。 仏教学者・立川武蔵が、長年の盟友で日本文学研究者であり、キリスト教徒のキャサリン・スパーリングを聞き手として、仏教や宗教、日本文化とは何かを、やさしく、そして深く、時には脱線しながら、往復書簡のように綴りました。 はじめに 第一の問い 自然とは何ですか? 第二の問い 仏教はいかに広がったのですか? 第三の問い 密教とは何ですか? 第四の問い 日本人にとってキリスト教とはどのような存在なのでしょう? 第五の問い 神道と仏教の関係とは何ですか? 第六の問い 仏教にとって憑依はどのように捉えられているのでしょうか? 最後の問い 「ブッダをワーシップする」とはどのようなことでしょうか? あとがき
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方丈記を読む 孤の宇宙へ/荒木 浩
¥1,320
文庫 336ページ 【版元サイトから】無常を語り、災害文学の嚆矢として著名な『方丈記』。第一人者による校訂本文、大意、原文、解説を含んだエッセイで構成。不安な時代にこそ読みたい、日本古典屈指の名随筆。
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〈小さき社〉の列島史/ 牛山 佳幸
¥1,430
文庫 336ページ 【版元サイトから】「村の鎮守」はいかに成立し、変遷を辿ったのか。各地の同名神社群に着目し、現地調査と文献を鍵に、分野の枠を越えた考察を試みる。
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増補 天空の玉座 中国古代帝国の朝政と儀礼/ 渡辺 信一郎 著
¥1,320
文庫 384ページ 【版元サイトから】朝政と会議の理念・構造・空間の分析を通じて権力中枢の構造的特質を明らかにし、中国古代における皇帝専制と帝国支配の実態に迫る。
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ウクライナを知るための65章 /服部倫卓・原田義也 編著
¥2,200
四六判 416ページ 明石書店 エリアスタディーズのための入門書シリーズ 【版元サイトより】ユダヤ民族主義運動から生まれたイデオロギー国家イスラエルの、その激動の歴史、多様な社会、そして人々の暮らしの素顔を紹介。関係各国の政治的思惑が交差する国際政治のなかで、中東に位置する、この国の現実と未来を見通すための最適の一冊。
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イスラエルを知るための62章 /立山良司 編著
¥2,200
四六判 388ページ 明石書店 エリアスタディーズのための入門書シリーズ 【版元サイトより】ユダヤ民族主義運動から生まれたイデオロギー国家イスラエルの、その激動の歴史、多様な社会、そして人々の暮らしの素顔を紹介。関係各国の政治的思惑が交差する国際政治のなかで、中東に位置する、この国の現実と未来を見通すための最適の一冊。
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台湾を知るための72章 /赤松美和子 ・若松大祐 編著
¥2,200
四六判 424ページ 明石書店 エリアスタディーズのための入門書シリーズ 【版元サイトより】現在、国際社会においてその存在感を増す一方で、地域情勢の変動で耳目を集める台湾。本書は旧版をバージョンアップし、この地に関する基本的な知識を提供するとともに、最新の情報を盛り込む、台湾入門書である。
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パレスチナを知るための60章 /臼杵陽 ・鈴木啓之 編著
¥2,200
四六判 412ページ 明石書店 エリアスタディーズのための入門書シリーズ 【版元サイトより】1948年のイスラエル建国以降、中東の火種となってきたパレスチナ。70年近くに及ぶ難民キャンプの暮らし、あるいは「分離壁」に代表されるイスラエルの抑圧的な政策の下にあって、なおアイデンティティを求め続けるパレスチナの人々を描く。
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平安人物志(下)/角田 文衞
¥1,870
文庫・512ページ 【版元サイトから】考古学と文献史学を駆使し、平安朝に生きた女性たちの数奇な生涯を鮮やかに描き出した歴史的名著。紫式部、建礼門院の判晩年ほか。 2024年の大河ドラマ「光る君へ」の登場人物や人間関係も知ることができる、お勧めの1冊。
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平安人物志(上)/角田 文衞
¥1,870
文庫・488ページ 【版元サイトから】考古学と文献史学を駆使し、平安朝に生きた女性たちの数奇な生涯を鮮やかに描き出した歴史的名著。紫式部、建礼門院の判晩年ほか。
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道を歩けば、神話 ベトナム・ラオス つながりの民族誌/樫永真佐
¥2,750
SOLD OUT
四六判 312ページ 【版元サイトから】文化人類学者のベトナム・ラオス紀行。 「ラオスに連れて行ってもらえませんか?」 友人S氏に頼まれて、文化人類学者はベトナム・ラオス800キロの旅に出た。 「はじまり」の地をめぐって見えてきた、民族や“くに”の「つながり」とは? 少数民族たちが独自に築いたもの、国の危機につくり出された英雄や神話、外部者たちとの交流により新たに根づいた文化などを、二国の歴史とともにたどる。 黒タイの魔女、叩き上げのアウトサイダー研究者、現地の文化プロデューサー…… 国家も民族もない、神話が現実の一部だった時代、そこに生きた懐かしき人々の記憶をたどって。
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クィアの民俗学ーLGBTの日常をみつめる/辻本侑生・島村恭則 編著
¥2,200
四六判 162ページ 【版元サイトから】「奇妙な」「風変わりな」といった意味をもつクィア(Queer)。性的マイノリティたちが、自分たちを指し示す言葉として用いてきた。 民俗学の視点で、LGBTと呼ばれる人びとの日常的な営みを捉える七つの論考集。
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マハーバーラタ入門 インド神話の世界/沖田瑞穂
¥1,980
SOLD OUT
四六判・240 頁 【版元サイトから】ここに存するものは他にもある。 しかし、ここに存しないものは、他のどこにも存しない― 神話・教説・哲学が織り込まれた古代インド叙事詩『マハーバーラタ』。 18巻・十万詩節からなるヒンドゥー教の聖典を1冊にまとめた画期的入門書!! 英雄・アルジュナ、宿敵・カルナ、ヴィシュヌの化身・クリシュナ、絶世の美女・ドラウパディー…。神々・英雄たちが活躍する今話題の『マハーバーラタ』が一冊で丸わかり! ★『マハーバーラタ』とは… サンスクリット語で書かれ、全18巻、約10万もの詩節より成る古代インド叙事詩。「マハーバーラタ」は、「マハー(偉大な)・バラタ族」=「バラタ族の物語」という意味。 従兄弟同士の戦争物語を主筋とし、その間に多くの神話、教説、哲学が織り込まれた、膨大な書物である。物語では、何億という人間が戦争で命を落とし、生き残るのはたったの10人であるため、この物語を「寂静の情趣(シャーンタ・ラサ)」とよぶこともある。 【本書の特色】 ◎長大な物語を、4章構成とし、それぞれ「主筋」・「挿話」に分け、わかりやすく解説。 ◎神話モチーフの読み解き、他地域の神話との類似点や相違点、登場人物についての豆知識など『マハーバーラタ』がより深く楽しめる多数のコラムを掲載。 ◎英雄たちの系図、登場人物一覧、索引など充実の附録。
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「本読み」の民俗誌 交叉する文字と語り/川島秀一
¥3,850
SOLD OUT
四六判 320 ページ 【版元サイトから】〈本〉と呼ばれるモノはいかに民俗社会と関わってきたのか 宗教的な講や田の水引きの農作業など村人が集まる機会に、独特の節回しで本を読んで聞かせる人びと、ホンヨミ。彼らによって読み伝えられた物語や由緒は、語り継がれ、また、時には書き写されながら、地域社会の共通の知となっていった。 地域社会において、〈本〉は、そして〈読む〉ことと〈書く〉ことはどのような意味を持っていたのか。三陸地方を中心に、ホンヨミに触れてきた人びとへの直接の取材から浮かび上がる民俗社会を描き出す。
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「母になること」の社会学 子育てのはじまりはフェミニズムの終わりか/ 村田 泰子
¥2,640
A5・288ページ 【版元サイトから】 母性信仰や三歳児神話――世間からの圧力を感じながらも、保育施設を利用する女性たちの変化を、フェミニズムの視点から捉える。
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クナシリ・メナシの戦い ──事件の復元と歴史的位/菊池勇夫
¥1,320
新書判 268頁 【版元サイトから】幕府は松前藩の収奪を批判しながら、アイヌの「撫育」を掲げて人々の前に立ち現れた。 はたして、それはアイヌの人々にとって歓迎し、期待すべきものであったのか。 「国家」が重たくアイヌ民族にのしかかる「近代」の困難の始まりを告げるかのような、クナシリ・メナシのアイヌの戦いの戦後の歴史であった。 この過程で、先住民族であるアイヌの人々が何を、どのように失い、あるいは奪われたのか、事実の検証と復元が欠かせない。 そのことがアイヌの人々の権利の回復と未来、そして日本の民主社会の前進と、何がしかつながっていることに歴史学の役割を思いたい。